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【読書】子育ての疑問を解決すべく『「学力」の経済学』を読んでまとめてみる。

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学力の経済学を読んだ感想をまとめます。

 

子育ての悩みは尽きません。

いつも最善を尽くしたいとは思いつつも、間違ったことをしてしまうことも多いです。

 

けれど、少しでもそんな自分を変えることができるよう日々学習し、

大きくなった時に子どもたちが生きやすい人生を送れるよう自立して、きちんと芯もっている人になる子育てがモットー。

 

私が自尊心が全然ないなまま大人になってしまい、辛かった経験があるので、子どもたちにはそうならないでほしいなと思います。

 

ということで、学力の経済学を読んだまとめを記します。

 

 

 

学力」の経済学

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 この本は、2015年に出版された、教育経済学者の中室さんが書いた本です。 

教育経済学者の方が著者なだけあって、体験談とかではなく、より多くの人に役立つ内容が記されていると感じました。

 

読んだきっかけは、子育の科学ってどういうことなの?という素朴な疑問が浮かび、私の人生で非常に重要な子どもたち、子育ての科学を知っておくのは重要!と思いつき読んだ本です。

  

第1章 他人の成功体験は我が子にも生かせるのか

文部科学省の調査によると、親の学歴や所得が高い方が、子どもの学力が高いことが示されているとのこと。

 

親の収入や学歴が低くても学力が高い児童の特徴として家庭で読書をしていることと言われるけれど、読書をすること以外にも本を買い与えるなどの「子供に対する関心の高さが重点を置いている可能性が高い。

 

 子どもを全員東大に入れたなんて話もあって注目されがちだけど、例外的。例外的なものよりも科学的なデータで見たほうが良い。

 

第2章 子どもをご褒美で釣ってはいけないのか

目先の利益を優先する性質を逆利用する

子どもの頃に勉強をしておくのは将来の収入を高めるためには重要なことで、教育への投資は株や債券などの投資よ収益率が高くなるというのが経済学的に正しい。そのため、ご褒美で釣って子どもの頃に勉強をするように教育をするのは問題ではない。

 

人間は目の前の利益(ご褒美)や満足を優先してしまうので、すぐに得られるご褒美を与えることで、勉強をすることの満足を高められて、勉強をする子になる

 

アウトプット(テストの点数等)よりもインプット(本を読む等)するほうにご褒美を与えたほうが成績が上がる。テストの成績を上げるにはインプットをする必要があり、まずは勉強の仕方を学ぶために大切。

 

子どもが小さいうちはお金以外のご褒美、中学生以上はお金がのご褒美は効果的を。ただし、お金を上げるときはマネー教育も一緒にすると良い(貯金やお小遣い帳など)。そして、ご褒美を上げるタイミングは近い未来に設定を。

 

自尊心が高いと学力が上がるわけではなく、学力を上げることで自尊心が高いという結果がついてくる。子どもがもともと持っている能力を褒めると意欲を失うため、努力を褒めることで子どものやる気をアップさせる。

 

テレビやゲームはやめさせたからと言ってその分勉強時間はあまり増えないため、問題は無いけれど、1日2時間を超えると子どもの発達や学習時間へ負の影響が出る

 

勉強の効果を上げるためには、言うなどの声かけではなく、『勉強をみる』『勉強する時間を決めて守らせている』などのように親が自分の時間を犠牲にすると効果があり、同性の親がかかわると良い。ただし、親ではなくても同性の兄弟、祖父母などでも問題はない。

 

友達が与える影響は非常に大きく、学力が高い友達と一緒にいれば影響を受けるが、学力のレベルが高すぎる場合はマイナスの影響がある。

 

しつけ、人格形成、体力、健康などの学力以外の能力は非常に大切で、子どもの人的資本への投資は子どもが小さいうち、小学校入学前がいい。学力、塾だけが大切というわけではない。

計画

年少息子
  • プリントが1枚終わったら好きなスタンプを押していい。
  • 前よりできるようになったことや頑張ったことを伝えて褒める。
中学生娘
  • 勉強が終わったらお小遣いをあげて貯金箱にストックする。
  • 貯金箱は月末に開けてお金をチェックし、
  • どれだけもらったのか(自分がどれだけ努力をしたのか)毎月の記録をする。
 子どもたちに対して

食育(健康)、遊び(体力)、体験(人格形成)、脳トレを大切にしよう!

また、自宅学習をする際にルールを作ることでそれを守るというしつけもできる。

 

第3章 勉強は本当にそんなに大切なのか

非認知力が大切

非認知力というのは、学力が高いとかではなく、忍耐力、意欲、社会性などの『生きる力』のこと。

  • 自己認識 自分に対する自信、やりぬく力がある
  • 意欲 やる気がある、意欲的である
  • 忍耐力  粘り強い、根気がある、気概がある
  • 自制心 意志力が強い、精神力が強い、自制心がある
  • メタ認知 理解度の把握、自分の状況把握
  • 社会的適性 リーダーシップ、社会性がある
  • 回復力と対処能力 すぐに立ち直る、うまく対応する
  • 想像性 創造性に富む、工夫する
  • 性格的な特徴 神経質、社交的、好奇心が強い、協調性がある、誠実

 

学歴や将来の年収などにも大きく影響するため、教育やトレーニングで鍛えると良い。

 

自制心

自制心が高い子のほうがSATの点数が良かった。

 

鍛えるには、細かく計画を立てて記録し、達成度を自分で管理すること。

 

やり抜く力

成功を予測できる性質。

 

心の持ちようが大切で、自分のもともとの能力は生まれつきではなくて、後天的に伸ばすこととができると信じる子はやり抜く力が強い。

 

逆に、できないと思ってしまったら逆の心の持ちようになってしまうため、注意必要。

 

まとめ

非認知力は、将来の年収、学歴、就業に大きく影響するためしつけも大切。勉強だけではなくて、非認知力を鍛える部活、課外活動が注目されている。

 

第4章以降

 通っている学校からの影響と同じくらい、どのような親の元で生まれ育ったかは学力に大きな影響を与える。学力は学校のみで決まらず、家庭も大切。

 

けれど、日本では学校で教育をする教員は子供にとても重要な影響を及ぼすにもかかわらず、教員の質は差がありすぎる。

 

 日本では、教育に対するエビデンスが少なすぎる。

 

 

読んで思うこと

私は親に勉強しなさいと言われていただけで、特に努力もしたことがありませんでした。

 

部活、クラブのバスケットばかりに時間を使っていたので小中学生の頃は勉強をする時間なんてほぼ無いに等しかったです。

 

通っていたのはピアノ教室(ろくに練習しないタイプでした)に3歳から9年間、そろばん、英語教室に半年くらい、そして今でもテレビに出るくらい強豪なミニバス。

 

とくに好きと感じたことが無かったけれど、ピアノ教室に通っていた時に引いていた曲は今でも覚えていて多少弾けます。

 

そろばんは嫌いで嫌いで仕方なく、結局全然進級しませんでした。

 

英語はすごく興味があったけれど、バスケットをやるために通うことができずやめることになりました。

 

けれど、大好きな調理は好き放題、自由に作らせてくれました。

クッキーやシュークリーム、パウンドケーキなど、作りたいと思ったらいつでも作れるように、バター、小麦粉、卵、アーモンド、器具など様々自宅にあったな~。

 

父は美味しいものが好きで色々なものを作ったり出汁のとり方を教えたりしてくれました。

 

母はお料理が得意ではありませんでしたが、それもあり、小学中学年の頃から一人でレシピを見てもくもくとお菓子作りをしたり、家族でクレープパーティーをしたりと、勉強ではないけれど実践という勉強ができたな、それが今に繋がっているな、と思います。

 

結局、それが私の『食』を仕事にする活力、それを深める学力につながったんじゃないのかな?と思います。

 

今後の子育てについて思うこと

  • テレビやゲームは1日1時間とちょこっとはOK
  • インプットのための勉強に、近い未来にご褒美を設定
  • 子どもの勉強に私の時間を捧げる
  • できたことや努力を褒める!!
  • 勉強だけでなくしつけ、人格形成、体力、健康にも重点を。
  • 今後の子どもの成長に欠かせない非認知力。

 

それを鍛えるための訓練である、計画と達成度の評価、自分の能力は鍛えられると思い込ませる力を養っていきたいなと思います。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学